©2007『しゃべれども　しゃべれども』製作委員会


ここ数年、「落語」がブームになっています。
でも「落語」って、ブームという一過性のものではなく、日本人に長い間愛され続けている芸能。その魅力に、今まで落語を知らなかった層の人たちも気づいた、ということなのでしょうか

「しゃべれども　しゃべれども」は９７年度「本の雑誌」ベスト１０の第１位に輝いた佐藤多佳子さんの長編小説が原作。
映画化したのは「愛を乞うひと」の平山秀幸監督です。

二つ目の落語家に落語＝話し方を習いたい、と無愛想で口下手な美人、クラスになじめない関西弁の少年、毒舌でいかつい元プロ野球選手の３人が集まってくる。
しかし、まとまりのない３人…いっこうに進まない落語の習得…そして先生役の落語家にも迷いがあって…

ＴＯＫＩＯの国分太一が、古典を愛し、でも思うように腕が上がらず思い悩む落語家を好演。生徒役の３人も、それぞれの持ち味が生かされています。
私は八千草薫演じる気風のいい落語家の祖母が素敵でした

テーマは「想いを伝えることの大切さ」
これって、生きていると当たり前すぎて、意外と忘れてしまいがち。
言葉を通じて、あるいは言葉以上の沈黙を通じて、愛する人に想いを伝えたい。
この作品は「落語」という題材を使って、ちょっと照れてしまいそうなこのテーマを爽やかに描いています。

もちろん、国分くん、師匠役の伊東四朗さんの高座での落語も楽しめますよ


「しゃべれども　しゃべれども」
５／２６〜　全国ロードショー
http://www.shaberedomo.com/