フェーンチャン ぼくの恋人
今春、関西地区で公開された
「フェーンチャン ぼくの恋人」に再び会えます。
いよいよDVD
になって発売されるのです。
番組でもご紹介したのですが、拙者が熱烈に推していた作品です。
実はこの作品、見に行く前はそれほどポジティブではありませんでした。ちょうど上の画像と同じポストカードをもらい、
「なんだ、このほっぺのツヤは・・・」とか思いながら、そのほっぺのツヤに負けてなんとなく見に行ったのです。
幼なじみのタイの男の子と女の子2人が、ちょっぴり成長していく姿を描いています。ストーリーは淡々としていて、タイの小学生の何気ない日常が続き、それほど抑揚があるわけではありません。ずーっとゆったりとしたトーンで話が続きます。主人公ジアップと拙者は同い年の設定でした。すなわち拙者と同じ時を生きていた彼らに親近感を持ったのです。拙者自身、「幼なじみの女の子と
」とかいう思い出が具体的にはありませんが、拙者の懐の奥底を引き出される空気がスクリーンの中にあったのです。
作品の中に、日本の携帯ゲーム機や漫画のキャラクターがそこかしこにあるのもおもしろさのひとつです。
日本もタイも同じだなって思うですが、得てして女の子はおませさんです。ものがわかるのも男の子より早く、男の子の方がたいてい幼いものです。しかし、男の子にはある瞬間ぱたっと自我に目覚めることがあります。そして、背伸びを始めるんです。そんな蒼い時代をうまく描いた作品だと思いました。
たまらなくやわらかく、やさしくて、そしてさわやかで、切なくて、甘酸っぱくて・・・、今年見た作品の中でとりわけ大好きな作品です。
追伸、いくこD様:長文、お許し下さい・・・。
「フェーンチャン ぼくの恋人 ファンサイト」(タイ語です・・・)
http://www.pappayon.com/fanchan/fanclub/