たぶん、
ほとんど人が、
まるで自分の家を見ているよう・・・と思うのではないでしょうか。
家を離れた子供たちと老夫婦の、孫を交えた賑やかな一日を描いた作品です。みんなが何故集まったのか、つらい理由が次第に明らかになっていきます・・・。
手作りのご馳走でもてなす母(樹木希林)。
おしゃべりが絶えることのない母と娘(YOU)。
家長としてのプライドを持ち、どこまでも頑固な父(原田芳雄)。
そんな父と性格がそっくりな息子(阿部寛)。
嫁と姑の確執とか、父と息子の衝突とか、
負の部分さえ、
あーどこの家庭も同じねーと思わせます。
キャストが面白いので、(台詞はまるでアドリブ!?)重い空気にはなっていませんが、家族間だからこそある疎ましさや残酷さが、家族愛の中でちゃんと描かれているのがすごくリアルでした。
つらい思いを吐露する母、樹木希林の演技はものすごいものがありました。
醜い部分も含めて、
ああ、あんな風に父や母と過ごしたなあ、とまるで自分の思い出を映画に閉じ込めて貰ったような気がしました。
「誰も知らない」もヒトゴトではないような気がしたし・・・。
是枝裕和監督作品はこれからも見逃せませーん。
歩いても 歩いても
京阪神7月公開予定
http://www.aruitemo.com/index.html