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「ティファニーで朝食を」などの傑作小説を生み、“天才作家”の名をほしいままにした、伝説の作家。彼の名は、
トルーマン・カポーティ。
この物語は、カポーティの代表作といえるノンフィクション・ノベル「冷血」の誕生秘話である。
1959年のある日、カポーティはカンザス州の農家一家惨殺という凄惨な事件を報じる、ちいさな新聞記事に目を留める。興味を抱いた彼はさっそく現地へ赴き、捜査に当たる保安官、事件の第一発見者に近づいていく。
現場や遺体を見て回り、ついには逮捕された犯人との接触を図るカポーティ。
現代文学の最高傑作を生み出すことができるという予感に彼の創作意欲はさらに燃え上がるのだが、ここからが、カポーティ自身も想像し得なかった執筆における“恍惚と苦しみ”の始まりだったのだ…。
「冷血」出版後、なぜカポーティは一冊の本も完成させることがなかったのか。
繊細な心理描写を丹念に重ね合わせて、彼が「冷血」執筆中に得たもの、そして失ったものを丁寧に描き出しています。
そしてなんといっても主演のフィリップ・シーモア・ホフマンの演技がすばらしいです。カポーティ独特のジェスチャーやクセ、高めのトーンの声など、どの角度から見てもオリジナリティ溢れる完璧なカポーティ像を演じています。アカデミー賞をはじめとする主要映画賞の主演男優部門を総なめにした、というのも納得です
「冷血」は世界24カ国で翻訳・発売されていて、全世界合わせて1500万部ほど発行されているそうです。日本でも待望の新訳が出版されたので、気になる方は映画と本の両面からトルーマン・カポーティというひとりの天才に迫ってみてはいかがでしょうか
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今秋、待望のロードショウ!
http://www.sonypictures.jp/movies/capote/