©『大停電の夜に』フィルム・パートナーズ
配給:アスミック・エース エンタテインメント
「東京タワー」の源孝志監督、オリジナル第一作となる
「大停電の夜に」。
今だから書きますが、正直、「東京タワー」の時はげんなりしました。
大人の恋というより、逸した愛に共感も出来ず、ややこしすぎて、しんどくて・・・。
で、ストーリー以上に印象が強かったのが、その映像美でした。
「大停電の夜に」も同じです。さらに今回は単なる夜景と違うんです。
映像で表現された暗闇、それぞれのシチュエーションの空気につけられた奥行き深いトーンに吸い寄せられます。
クリスマス映画にはイラつく拙者ですが、この作品にはイラつきませんでした。
相変わらずストーリーはむちゃくちゃ。
花村さん(=香椎由宇さん)とHINOKIO(=本郷奏多くん)以外・・・。
・・・豊悦と吉川は笑いです。
いろんなところで、いろんな愛が交錯して、そしてつながっている。
音楽と共に暗がりの東京とそんな夜に語られた愛のシーンを上手く描いていました。絵画を見ているようなそんな感じの作品です。
その色づかいにほろっときて拙者は源監督のファンになりました。
一足先、夏の終わりの夜に見せていただきましたが、
「大停電の夜に」は秋の深まる頃の公開です。
「大停電の夜に」
11月19日(土)全国松竹・東急系にて公開
http://www.daiteiden-themovie.com/