またまた会うチャンスをいただいた。
阪本順治監督。
今度は新作
「闇の子供たち」で・・・。
こんな風に同じ監督の新作が一挙に同じ時期に公開されるのは
珍しいことなんだけど・・・。
でも、今回はラブ光線は封じ込めて・・・。
というのも、この作品
かなり重い・・・
重すぎて映画観終わったあと、
しばらく誰ともしゃべれなかった程だった。
みどりDも一緒に試写を見たけれど
終わった後、ずっと黙っていた・・。
タイが舞台。
描かれる2つの闇。
ひとつは幼児売買春。
そしてもう一つはタイの子供が生きたまま
臓器移植の提供者として売られている事実。
これはヤン・ソギルの原作をもとに阪本監督が
描いた作品なのだが、監督は長い時間をかけてこの闇について調べ
これが今も行われている事実だと知り
愕然としたそうだ。
そしてこれに出会ってしまった以上、
目を背けることはできないと映画化したという。
かなりショッキングな映像の連続。
でも、監督は言っていた。
「この映画を見てたじろいでください。ショックを受けてください」
「それが正常な大人の感覚です」と・・・。
私は知らない間に、監督の話を聞きながら泣いていた。
涙がとまらなくなった。
「泣かなくていいよ」と監督はやさしく言ってくれたけれど・・・・
あれからずっと考えている。
今自分にできることは何なのだろうかと・・・。
監督は言っていた。
「僕は一生この映画を背負って生きていく。
そう決意したんだ」と・・。
出演している妻夫木聡さんも
「この映画は絶望的すぎる」
と、断りに来たほどだったんだと監督は言っていた。
それくらい作り手側にも決断を
迫られた映画だったということだ。
でも、実際に世の中にこういうことが今も起きているということを
知らなければならないのだ。
「知らない」ということが
どれだけ罪なことかを考えさせられる映画でもあります。
是非、一人でも多くの人にこの映画を見て
何かを感じてもらいたい・・・。
番組でも紹介しています。
ぜひ見てね。
書いた人
なおみ |
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