いくこDもご紹介していましたが・・・。私も・・。
「ワールド・トレード・センター」は1市民の視点から撮った9・11あの日を描いた
オリバー・ストーン渾身の作品だ。
9・11といっても、映画は「あのビルに飛行機が突っ込むシーン」は一切出てこない。
映画が描くのはその後、あのビルの中で何があったか・・だ。
オリバー・ストーンはこの映画製作にあたって、「スターは使いたくない」といったらしい。
しかし、名が挙がってきたのは
ニコラス・ケイジ。超スターじゃん!!
渋っていた監督が「彼」で快諾したのは、スクリーンを見ればわかる。
彼は実在したジョン・マクローリン警察官を演じるにあたって、彼に取材を重ね、体重を落とし、しかし、筋肉は隆々に鍛え上げ監督の前に現れたからだ。彼はその風貌通りの、力強い演技を見せてくれる。
が!!私がこの作品で涙したのは、ニコラス・ケイジではなく、共演したマイケル・ペーニャのあるシーンだ。ニコラス、ごめんなさい・・
彼はジョン・マクローリンと共に生き埋めになる、ウィル・ヒメノ役で出演していてもうすぐ2人目の子供が生まれる予定のジョンの部下だ。
そのラストでヒメノ役のペーニャが自分の娘をギュッと抱きしめるシーン。
これでかなり号泣。これが他の俳優では泣けなかった・・・多分。
なぜかと言うと・・。
マイケル・ペーニャと私のちゃんとした出会いは、アカデミー賞作品賞を受賞した「クラッシュ」
その中で娘のいる鍵屋の男性を演じている。(ミリオンダラ・ベイビーにも出てたけどなぜか印象が薄い・・・)
かわいい娘が銃で撃たれたのに怪我を一切せず助かった。というシーンで、父として娘を思い切りギュツと抱きしめる・・・そのシーンが良かったの!
そのときの表情、しぐさ、泣き声はドキュメンタリーのようで、今も私の心の中を温かくしてくれる忘れられない大切なシーーンになっているくらいだから。
だから、今回、再び同じようなシーンに出会い、私は号泣した。
マイケル・ペーニャは今、わたしの中では「子供を抱きしめるだけで感動させられるピュアな俳優」という引き出しに収められている。
だから、暫くは悪役とか、してほしくないなぁ〜。