リドリー・スコットの新作。
1970年代。
ニューヨーク。
運転手から、暗黒街の麻薬王に上り詰めた黒人フランク・ルーカス。
麻薬撲滅と警官の不正を暴くために奔走した刑事、リッチー・ロバーツ。
実在する二人の男の生き様と戦いが
骨太の演出で描かれる・・・
。
これを演じるのがデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウだよ。
どちらも、オスカー俳優やんっ!!
うまいもんね〜やっぱり
。
それにしても、リドリー・スコットはやっぱり、「男」を描くと超一流〜。
昨年、「プロバンスからの贈り物」って映画を
撮った監督。南仏を舞台にした恋物語。
南仏の美しい景色やおいしそうなワインは素敵だったし
主役のラッセル・クロウもはまってた。
ラストのゴッホの絵を使って
ラッセル・クロウに言わせたセリフは
グッときてメモに書き留めたけど・・・。
し・か・し!!
リドリー・スコットは「女心」がちっ〜とも分かってない。
男に抱きつくシーン。彼への思いをあふれさせるシーン
。
どれもなんだか他人行儀で。
あ〜、もう一歩やん!!って心の中で叫んだ私・・・。な〜んか物足りなかったのよ。
そういえば
昔「テルマ&ルイーズ」って女を主役にした映画を撮ってたけど、
あれは「女」のアイデンティティを着た「男」を描いてたものね。
だから、やっぱり監督は「男」だけ描いといて〜!!って切に願う。
この「アメリカン・ギャングスター」は
後半のラッセル・クロウがデンゼルをおいつめていくところなんて
最高に緊迫して、ドキドキする。展開も早く男臭さたっぷり。
そして、ラスト、二人がテーブル越しに
向かい合うシーンなんて・・・。
ひと言ひと言のセリフの重みと深みが
キュ〜ッと染み込んでくる・・
。
彼の映画を見たらいつも「男」っていいな〜。
と思わせられる。
そう、
「ブラック・レイン」も「グラディエーター」の時もそうだった。
ただいま公開中。
「男」を感じたいならこの映画です。
リアリティたっぷり、腰の据わった作品です。