©2005「蝉しぐれ」製作委員会
藤沢周平さん原作の
「蝉しぐれ」。
拙者がこの
「いとあはれ」な作品と出会ったのは今年の春。生活感と時代描写が丁寧なのに、書きまわしがやわらかく自然に入ってきた作品でした。
数ある藤沢作品の中でも特に傑作と名高い
「蝉しぐれ」が、いよいよスクリーンに登場です。

原作のイメージに障ることなく、それどころかイメージをふくらまさずにはおられない情景、そして文四郎の想い・・・。
まわりがどんどん変わっていく。
自分自身は昨日と何一つ変わっていないのに・・・。
自分自身も少しずつ変わってはいるのだが、何かが先へ先へ進んでいく気がする。
変わりゆくものと変わらないものの狭間で生きた文四郎の切なさが、何となくわかる気がします。
「蝉しぐれ」【文部科学省選定】
10月1日(土)塚口サンサン劇場ほか全国東宝系にて公開
http://www.semishigure.jp/